交通事故 解決事例集

大阪府10代男性の、前歯欠損の事故で示談金が増額した事例

依頼者について
年齢
10代
性別
男性
住所
大阪府大阪市
受傷部位
傷病名
右橈骨遠位端骨折,右1番・左1・2番歯牙破折,上顎歯肉裂傷
治療期間
110日
後遺障害等級
14級2号
解決方法
交渉
ご依頼から解決までの期間:
8.9ヶ月
前後比較
弁護士ご相談前

後遺障害等級

14級2号
弁護士交渉後

後遺障害等級

14級2号
事故発生~解決まで
事故状況
被害者が自転車で道路を走行中,加害者の運転する自動車が丁字路を左折して被害者が走行中の道路に進入してきたため,衝突した事故です。被害者は衝突を避けるためにハンドルを切ったものの回避できず,着地時に手首を骨折し,前歯を複数本折る怪我を負いました。
ご相談の経緯
被害者のお母様からの相談でした。ご相談時には,前歯の欠損を理由として後遺障害等級が認定されていました。しかし,加害者側保険会社が,認定結果に疑問があるとして後遺障害等級を争い,さらに歯科の治療費についても一部を否定し,被害者側に負担を迫るなどの対応であったため,ご相談されました。
弁護士の対応方針
後遺障害等級については,前歯の欠損状況からして,本件事故による欠損であることが言えれば,後遺障害等級認定に対する疑義は払拭できると考えました。

歯科の治療費については,治療箇所,治療内容,治療費が相当なものであることを主張する根拠を集めることが必要であると考え,加害者側保険会社との交渉だけでなく,歯科医への確認も必要になると考えました。

また,歯の欠損を理由とする後遺障害の場合,逸失利益の有無が争点になることが想定されたため,実生活上の影響を具体的に主張して交渉していくことに注力しました。

さらに,欠損した歯について,インプラントを施しており,将来にわたって数年ごとに交換が必要になることから,将来の歯科治療費についても請求すべきと考えました。
解決のポイント
依頼者は,高額の歯科医の治療費が自己負担になるのではないかと大変心配されていました。そのため,受任直後に加害者側の保険会社とこの点に関する協議を開始しました。

そして,治療内容や費用を確認していく中で,実際に裁判をした場合に減額されてしまう可能性が出てきたため,歯科医も含めて,三者間で協議をしました。

その結果,歯科治療費については加害者側の保険会社が全額負担することで解決することができました。

また,歯の欠損を理由とする後遺障害についても,今回の事故により欠損したことが明らかであることから,認定された後遺障害等級を前提に賠償を得ることができました。

逸失利益と将来の治療費については,交渉が難航したものの,仕事への影響や将来の治療費が必要となる蓋然性を説明し,これらを含めて賠償を得ることができました。

弁護士のコメント

本件は,歯の欠損を理由とする後遺障害が認定された事案であり,逸失利益や将来の治療費が争点となることが当初から想定されました。

依頼者は早期の解決を望んでいたため,裁判をせずにこれらを含めた示談金を獲得することに尽力しました。
また,依頼者が歯科治療費の負担を最も心配されていたため,弁護士から,歯科医に対しても協力を求め,三者で協議したことにより,結果として依頼者に負担が生じることを回避できたことで,安心していただけました。

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