交通事故 解決事例集

兵庫県明石市50代男性の、後遺障害9級10号の認定事例

依頼者について
年齢
50代
性別
男性
住所
兵庫県明石市
受傷部位
  • 胸部・背部

傷病名
頚椎症性脊髄症
治療期間
232日
後遺障害等級
9級10号
解決方法
交渉
ご依頼から解決までの期間:
9.2ヶ月
前後比較
弁護士ご相談前

後遺障害等級

認定前にご依頼
弁護士交渉後

後遺障害等級

9級10号
事故発生~解決まで
事故状況
赤信号無視の車両が見えたため急停車したところ、後続車両に追突された事故です。
ご相談の経緯
ご依頼者は元々頚椎に障害があり、それが事故によって悪化したとのことでした。後遺障害等級が認定されるかどうかを含めて、弁護士に適切な対応を求めてご相談にいらっしゃいました。
弁護士の対応方針
被害者の方は、事故前から頚椎について障害(脊柱管狭窄症)があり、同障害が事故によって悪化したため、事故前にはなかった症状が出ていることに強い不安をお持ちでした。元々の障害があることによって、適切な後遺障害認定を受けることが出来ないリスクを検討することから始めました。

神経症状の場合、後遺障害の認定は14級9号(局部に神経症状を残すもの)若しくは12級13号(局部に頑固な神経症状を残すもの)のどちらかが認定されるケースがほとんどです。そして、被害者の方が既に事故前から発症していた障害が12級13号相当であったことから、後遺障害認定申請をしたとしても、12級13号しか認められなかった場合、何ら賠償を求めることができないおそれがありました。

したがいまして、事故前からの症状の悪化という点を適切な賠償に繋げるためには、12級に留まらない、より上位の後遺障害等級の認定を目指す必要がありました。
解決のポイント
以上の方針から、9級10号(神経系統の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの)の獲得を狙い、資料を集めることとなりました。

具体的には、事故前と症状固定後では明らかに症状が異なる点や仕事への支障について被害者の方から詳細な事情を聴き取るとともに、主治医に脊髄症状の判定に関する書面の作成を依頼して、被害者の方には比較的重たい脊髄に関する障害が残っていることを、認定機関に説明できるよう努めました。

これに加えて、主治医へ医療照会を行った上で事故前の症状よりも明らかに悪化した状況について医学的な説明を求める等、補充の立証も尽くしたうえで、被害者の方において、疼痛及び巧緻性障害によって日常生活および労働能力が相当制限されている主張をしました。

その結果、やはり既存障害として12級13号が認定されましたが、本件事故による後遺障害として9級10号が認定されました。被害者の方は、元々12級13号が既往症として認定されることについては納得されておられましたので、別途、本件事故によって9級10号が認定されたことに安堵されておられました。

カテゴリ別の解決実績

ケガの部位や後遺障害等級など、ケース別の事例を検索し、ご自身の交通事故のケースに近い事例をご覧いただけます。