交通事故 解決事例集
大阪府70代女性の、死亡事故の事例
依頼者について
- 年齢
- 70代
- 性別
- 女性
- 住所
- 大阪府高槻市
- 解決方法
- 交渉
ご依頼から解決までの期間:
20.1ヶ月
20.1ヶ月
前後比較
弁護士ご相談前
後遺障害等級
ー
弁護士交渉後
後遺障害等級
ー
事故発生~解決まで
- 事故状況
- 信号の無い交差点を横断中、右折車に巻き込まれて亡くなった事故です。
- ご相談の経緯
- 被害者のご子息様からご相談を頂きました。被害者の旦那様が高齢のため保険会社とのやり取りが不安で、どのように対応すれば良いかを含めて当事務所にご相談くださいました。
- 弁護士の対応方針
- 裁判をした場合には、賠償金本体のほかに、遅延損害金(年5%の利息のようなものです)や、弁護士費用(賠償が認められた金額の10%程度)が追加で認められます。
被害者が死亡している場合には、ある程度高額の賠償金となりますから、損害金や弁護士費用の金額も相応に期待できるため、示談による解決を図る場合には、これら追加の金額を勘案して、解決の妥当性を検討しなければなりません。
本件は、資料が出揃うまでの間にやや時間を要し、ご遺族も解決時期に対し不安に思われていたことから、裁判時に得られうる基準に匹敵する賠償を、示談で早期に引き出すことに注力した案件でした。
- 解決のポイント
- 本件は、実際に裁判をした場合、①被害者にも一定の過失が認められるおそれ、②被害者が高齢であったこと等から、逸失利益が低額の認定とされてしまうおそれ、③ご依頼者様より請求要望のあった葬儀費用の多くが、裁判実務上否定される傾向にある等の問題点があり、加害者側保険会社からもこれらの指摘がなされておりました。
この点、①については、警察が作成された捜査資料から、加害者側の主張が認められる可能性が低い旨を指摘し、被害者側の過失を0%とすることを事前に協定し、②逸失利益については、配偶者と併せた世帯の収支状況を丁寧に立証し、収入の大部分を生活費以外に充てることができたものとして、裁判所が案内している基準のなかでも比較的有利な基準で賠償を認めていただきました。
③につきましては、裁判になった場合には、遅延損害金や弁護士費用が追加で生じることとの比較を常に意識していただき、保険会社において比較的柔軟な計上が可能な慰謝料に反映していただくことで調整を図ることができました。
弁護士のコメント
本件の解決額は、裁判所の基準に則って、当方の主張がすべて認められたうえで、弁護士費用や遅延損害金(2年分程度)が追加された金額と遜色のないものとなりました。裁判費用や時間を節約したうえで、訴外で円満に解決した成功例として、大変印象深い案件の1つです。