弁護士費用特約
弁護士費用の負担額が0円になる!?
あまり知られていないのですが、弁護士費用を0円にできる特約制度が存在します。
「弁護士費用特約」と呼ばれる制度で、多くの方が自動車保険に入る際に付けることが多い特約です。
しかしながら、その認知度が低いために、あまり使われることがありません。
当事務所では、ご依頼される際に、この制度に関してご説明させていただいており、
実に76.1%の方がこの制度を利用し、自己負担額を0円にしています。 (※2017年2月末時点)
弁護士費用特約とは?
交通事故の被害者が弁護士への相談や依頼を行う際に、上限300万円を限度額として、弁護士費用を保険会社が負担してくれるものです。
「弁護士費用等補償特約」「弁護士費用等担保特約」「弁護士費用等補償保険」などと呼ばれることもあります。
具体的には、下記のような用途に際し、補償してもらえます。
- 弁護士への法律相談料
- 弁護士費用
- 訴訟に対する費用
- 仲裁・和解・調停に要した費用
- その他権利の保全もしくは行使に必要な手続きをするために要した費用
※保険会社により限度額が異なる場合があります。
上限300万円を超えるケースはほとんどありません。
上限の300万円という金額ですが、弁護士費用がこの上限を上回るほど高額になるケースは、非常に稀です。そのため、この制度を利用することによって、多くの方の自己負担が0円になります。
保険料が上がることはありません。
弁護士費用等特約は「ノーカウント事故」に該当するため、利用することによって翌年からの保険料が上がることはありません。
そのため、「翌年からの保険料が上がってしまい、結局損をしてしまう」ということにはなりませんので、ご安心ください。
ノーカウント事故とは
事故件数としてカウントされない保険事故のことで、翌年度の等級が下がらない事故が該当します。
詳しくは保険会社へお問い合わせください。
弁護士費用特約に加入しているか、確認してみましょう
もっとも簡単な方法は、ご自身の加入している自動車保険の担当者に連絡をして確認をとる方法です。
「交通事故にあってしまったのですが、弁護士費用特約は使えますか?」などと聞いてみると、契約状況を元に、使用可否について答えてもらえるかと思います。
また、保険証券が手元にある場合は、そちらで確認をする方法もあります。
「その他の特約」などの欄に、「弁護士費用等特約」や「自動車事故弁護士費用等補償特約」などの記載があれば、加入していることが確認できます。
自動車保険以外にも、自宅の火災保険などについていることもありますので、そちらも合わせて確認してみてください。
確認をした結果、万が一、弁護士費用特約に加入していなかった場合でも、まだ諦めないでください。
被害者本人が入ってなくても利用できる場合があります。
家族が入っていれば使える、弁護士費用特約。
事故当時に、被害者本人が弁護士費用特約へ加入していない場合も、諦めないでください。
被害者のご家族が弁護士費用特約に加入していれば、使用できる場合があります。
具体的には、
- 保険契約者本人
- 保険契約者の配偶者
- 保険契約者と同居している親族(ご両親やお子さんなどのことで、既婚未婚は問わない)
- 保険契約者と同居していない未婚の子
- 保険契約車両の搭乗者
とされていて、多くの場合で使用ができます。
ただし、弁護士費用特約制度の内容は保険会社によって異なり、例外もございますので、詳しくはご契約の保険会社にお問い合わせください。