交通事故 解決事例集
兵庫県川辺郡40代男性の、後遺障害等級12級7号に認定された事例
依頼者について
- 年齢
- 40代
- 性別
- 男性
- 住所
- 兵庫県川辺郡
- 受傷部位
- 傷病名
- 骨盤骨折,外傷性脾損傷,左肋骨多発骨折,脾仮性動脈瘤,腹腔内出血
- 治療期間
- 12.7ヵ月
- 後遺障害等級
- 12級7号
- 解決方法
- 交渉
ご依頼から解決までの期間:
15.8ヵ月
15.8ヵ月
前後比較
弁護士ご相談前
後遺障害等級
認定前にご依頼
弁護士交渉後
後遺障害等級
12級7号
事故発生~解決まで
- 事故状況
- 本件は,片道一車線の右方向へカーブになっている道路での事故でした。カーブの先は,地続きで橋になっていました。
カーブの手前で,被害者が,先に発生した別事故の現場検証のために立合いをしていたところ,本件道路を走行してきた加害車両が,カーブを曲がりきることができず,路肩に立っていた被害者に衝突し,被害者はこの衝突により,橋から6m下の崖に転落しました。
被害者は,これにより,全身を地面に強く叩き付けられ,骨盤や内臓に大怪我を負いました。
- ご相談の経緯
- 入院中に当事務所にお問合せをいただきました。
退院後も長期間リハビリを継続することが想定されること,お怪我が大きく,その後の示談交渉においても,損害項目が多岐にわたり,金額も大きくなる可能性があることから,ご自身で相手方保険会社と話をすることにも不安があることから,当事務所にご相談のうえ,ご依頼いただきました。
- 弁護士の対応方針
- 骨盤の骨折や膵臓の損傷など,お怪我が大きく,退院後も長期間にわたり治療が続くことが見込まれました。そのため,早期の段階で当事務所にご依頼いただきました。
骨盤骨折については,股関節の運動に影響が生じる可能性が考えられました。そのため,リハビリ期間中は,定期的に改善状況をお聞きし,適切なリハビリを受けられるようサポートするとともに,症状が残存した場合に,適切な後遺障害認定を受けられるよう,等級認定のポイントを検討しました。
最終的な賠償金の示談交渉の段階では,特に後遺障害逸失利益が高額となることが想定されましたが,裁判上の手続を採ることなく,裁判基準での賠償が得られるよう注力しました。
- 解決のポイント
- 症状固定後に残存した症状に対して適切な賠償を受けるためには,適切な後遺障害認定を受けることが不可欠です。そこで,後遺障害認定申請の段階で,弁護士作成の意見書や関係資料を提出しました。
その甲斐あって,股関節の機能障害(可動域の制限)を理由とする後遺障害が無事に認定されました。そのうえで,当方から裁判所基準に基づいた賠償額での示談案を提示して,具体的な示談交渉をしました。
その中でも,金額の大きい逸失利益については,依頼者の残存した症状やこれによる仕事への影響を詳細に説明し,就労可能年数とされる67歳までの補償を得ることができました。
後遺障害慰謝料についても,裁判所基準から減額する合理的な理由がないことを主張し,裁判基準での賠償を得ることができました。
本件では,治療期間が比較的長期にわたりましたが,その間にも,依頼者の症状を前提として,後遺障害の見通しや争点となりうる損害項目について,事前に当方の見解を伝えていたこともあり,具体的な示談交渉を開始してから解決までをスムーズに進めることができました。
ご依頼者様の声
説明内容もわかりやすく、安心して結果を待つことが出来ました。
また、特殊な事例であったのにもかかわらず、ベストな結果を出して頂けたと思っています。
今回は本当にありがとうございました。
弁護士のコメント
本件では,治療期間が長期化する見込みがあった中で,比較的早期にご相談をいただきました。そのため,初動からきっちりと見通しを立てて,トータル的にサポートすることができました。
また,治療が長期化すると,その間の休業損害や慰謝料が高額化することが予想され,さらに後遺障害が残存すれば,後遺障害慰謝料や逸失利益といった損害項目も増えることから,さらに高額になります。
そのような事案では,相手方任意保険会社が提示する示談金額は,裁判所基準での算定金額と開きが大きいことが多く,適切な賠償を受けるためにも,是非一度弁護士へ強談されることをおすすめします。