交通事故 解決事例集
兵庫県40代女性の、後遺障害等級12級13号の認定事例
依頼者について
- 年齢
- 40代
- 性別
- 女性
- 住所
- 兵庫県
- 受傷部位
- 傷病名
- 頚椎捻挫、胸椎捻挫、左肩腱板損傷、左膝挫傷
- 治療期間
- 218日
- 後遺障害等級
- 12級13号
- 解決方法
- ADR
ご依頼から解決までの期間:
645日
645日
前後比較
弁護士ご相談前
後遺障害等級
認定前にご依頼
弁護士交渉後
後遺障害等級
12級13号
事故発生~解決まで
- 事故状況
- 本件事故態様は,ご依頼者が原動機付自転車で直進していたところ,その右方もしくは右前方にて同一方向を四輪車で進行する相手方が,左前方の道路外駐車場に左折しようとし,方向転換した際にご依頼者に衝突したという事故でした。
衝突後,ご依頼者は左半身から地面に転倒し,頸部,胸部,左肩,左膝を負傷しました。
- ご相談の経緯
- 治療途中で相手方保険会社から,リハビリの効果が出ていないため,症状固定するよう言われたが,ご依頼者が治療継続を希望しており交渉を希望していたこと,兼業主婦であったが休業損害の計算方法がわからないこと,いずれ左肩腱板損傷の部分について,後遺障害の申請をすることが予想され,適切な認定を受けることを希望している等,様々なお悩みがあったため,弊所に法律相談に来られ,受任しました。
請求するように連絡がありました。まだ痛みがありしばらく通院を希望しているので,交渉をお願いしたい。
- 弁護士の対応方針
- 左肩腱板損傷については断裂の疑いもあり,手術をする方針も検討したため,まずは治療期間の延長交渉をする方針となった。
また,左肩腱板損傷については後遺障害が残存する可能性が高く,かつ,他覚所見もあると判断したことから少なくとも12級の認定を受けることを目標に準備をすることとなった。
後遺障害の等級認定を受けた場合,左肩腱板損傷については逸失利益の喪失率および喪失期間が争われる可能性が高く,その点が重要な交渉になることも踏まえ,あらかじめ陳述書(労働内容,その支障の具体的程度等)を準備する方針をたてた。
- 解決のポイント
- 示談によって解決するためには,示談条件につき,相手方任意保険会社からの合意を得ることが不可欠です。
そこで,当方から裁判所基準に基づいた示談案を提示するに際し,相手方任意保険会社を説得するため,入通院慰謝料,休業損害,後遺傷害慰謝料,逸失利益等の各損害について,なぜその金額が妥当なのかという説明を詳細に記載した文書を作成し,提示を行いました。
これにより,相手方任意保険会社においても,本件が裁判に移行すれば結局当方の提示金額が認容される可能性が高いことを理解してもらい,当方の提示金額をベースとした協議が可能となりました。
結果として,裁判を経ずに850万円以上も増額した条件にて,早期に解決することができました。
ご依頼者様の声
はじめてお会いした時からものすごく頭の回転が早く、こちらの意図をすぐにくみとって下さる石原先生に驚嘆し、こちらにお任せしようと思いました。私のどんな質問にも丁寧にこたえて頂き嬉しかったです。
想像以上の慰謝料も頂き、こちらにお願いして本当に良かったです。このお金を基に准看護師の資格を取りに行きたいと思っています。
人生を好転させるきっかけを与えてくださり、本当にありがとうございました。
弁護士のコメント
後遺障害申請の際に左肩腱板の痛み等について他覚所見があることを意見書にて説明し,狙い通りの等級(12級)の認定を受けました。
その後,相手方保険会社との交渉が決裂したため,紛争処理センター(ADR)へ解決の申立を行いました。
相手方にも代理人弁護士が就任し,予想通り,一番の争点は逸失利益の喪失率および喪失期間となりました。
相手方は,医師の意見書を提出し,14級レベルの後遺障害であると主張しましたが,結論としては当方の主張が採用され,満足のいく斡旋案(解決案)が紛争処理センターから提示され,和解することとなりました。
腱板損傷の後遺障害については,一般的に逸失利益が制限される傾向があり,制限されないため,適切な逸失利益を獲得するため,それらの準備をすることの大事さを改めて感じた事案でした。